ごあいさつ







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Editor's Museum
小宮山量平の編集室
小宮山量平が理論社を創設したのは昭和22年(1947年)のことです。当時の編集室は、東京丸の内のビルの廊下の片すみでした。その後、九段下の長門屋という古本屋の二階、神保町の小さなビルの一室へと場所を移しながら、そこにはいつも精魂込めた作品を手に編集者と向き合う、若き日の作家や画家の姿がありました。編集者はその出会いのひとつひとつを本という形に仕上げ、願いを込めて世に送り出したのです。

≪同胞(とも)よ 地は貧しい われらは 
豊かな種子(たね)を蒔かなければならない≫ ノヴァーリス

理論社創設にあたって、編集者小宮山量平が掲げた言葉です。

平成17年(2005年)7月、ふるさと上田に「小宮山量平の編集室」が甦りました。
編集者が手がけた多くの作品は、戦後60年間の確かな「知」の集積として、今この場所に息づいています。
一冊一冊に込められた思いをあらためて受けとめ、その“豊かな種子”を育んでいきたい……そう願っています。


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