小宮山量平 著
坪谷玲子 画
地には豊かな
種子(たね)を
発行所
株式会社自然と人間社
発売元
Editor’s Museum
小宮山量平の編集室 |
希望ある未来へむけて―、90歳のメッセージ。
大きな志を抱いて出版社を興し、名著を世に送り続けた90歳の編集者は、
その滋眼で20世紀の大半を見つめてきました。
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――けれどわが日本民族にとってこれほどの政治的暴力を耐え抜く体験は初めてなのでしょう。ガンジーが身をもって示しつづけた少数派の忍耐と楽天主義を、ゆったりと身につける機会が初めて訪れているとも言えましょうか。私たちの多くは、少数派の立場がやがて次第に多数派へと転じる日を期待するという長年の進歩派的図式に慣れ過ぎた嫌いがあります。けれども、少数派には少数派本来の役割があって、その大切な役割はめったに手放せないはずです。
(本書「少数派の輝く現在を」より)
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表紙の帯より
くたびれたら
すこし
やすもうよ
やすんだら
むっくりおきて
またあるこうよ
―「終わりに」より
「怒るときに
怒らなければ、
人間の甲斐が
ありません」
と、作家太宰治が、
河盛好蔵という
大編集者宛の手紙に
記しています。
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